PDCAの記録に足りないのは、数字ではありません。
その数字を見て、どう見立てて、なぜそこを変えたのか。
この3つが抜けているから、次の一手が決まりません。
こんにちは。
AI推薦設計プロデューサーの長瀬葉弓です。
今朝6時の集まる集客カレッジで、
メンバーさんに書いていただいたPDCAを、
一人ずつ読んでいきました。
みなさん、きちんと回しています。
数字も見ています。変えてもいます。
それなのに、次に何を変えるかが決まらない。
そういう方が、何人もいらっしゃいました。
「良かったか悪かったか」しか書いていない記録になっていませんか
今朝、メンバーさんから届いた記録です。
プロフィールアクセスに対して
リンククリック数が少ないから
プロフィールが詰まりだと判断しました
よく書けています。数字も見ています。
わたしは、こうお伝えしました。
これは、美味しいパンケーキ屋さんを見つけて
「美味しかったです」と言っているのに似ています。
良かったか、悪かったか。
そこしか書いていません。
もう1つ。
キーワードを逐語録から拾うようにしたら
自分の言葉より反応率が高いとわかりました
これも、こう言い換えると伝わります。
「冷蔵庫から持ってきた方が、ビールは冷えていて美味しいんだなとわかりました」
本当は、こう書きたいのです。
「お店の棚に置いてあるのと、冷蔵庫と、温度管理が大事で。
キーンと冷えたビールを飲んだ方が美味しい。
だから冷蔵庫から取る、と決めました」
ここまで書いて、初めて次の人が同じことをできます。
数字には、期間を添える
もう1つ、抜けやすいものがあります。
期間です。
「10アクセスしかなくて足りない」と書いてあっても、
それが1週間なのか、1ヶ月なのか、半年なのかで、
判断がまるごと変わります。
1日で100アクセスなら、すごいことです。
1ヶ月で100アクセスなら、
「そんなに少ないの?」になります。
同じ数字なのに、判断の軸が変わってしまいます。
だから記録には、数字と期間を一緒に置きます。
そうすると、比べることができます。
①先週1週間のプロフィールのアクセスは、何件だった
②ここを変えた
③今週1週間は、何件だった
④だから、前の方がよかったと判断した
この形で残すと、AIも、師匠も、読めます。
判断の軸を、お客様の気持ちの動きに置く
ここからが、今朝いちばんお伝えしたかったところです。
数字を見るとき、わたしたちは数字を見ているようで、
実は人を見ています。
集まる集客では、お客様の心が動いていく道すじを
9つの段階に分けて見ています。
その数字は、
9つのうち、どの気持ちから、どの気持ちへ、
動かしきれなかったのか。
そう思って見てほしいのです。
どの感情から、どの感情へ運びたかったのか
たとえば、お子さんのことで悩むお母さんに向けたメルマガです。
運びたかったのは、ここからここまででした。
①息子が不機嫌なときに、旦那さんまで不機嫌になってしまう。どうしよう
②そうか、旦那さんにはこの声かけをすればいいんだ
不安から、気づきへ。
それなのに、この件名ではクリックされませんでした。
その言葉で、お客様はどう感じた可能性があるのか
なぜクリックされなかったのか。
見立てます。
夫とか、パパという言葉を入れずに伝えようとしたからではないか。
お母さんは、息子のことで検索しています。
旦那さんのことだとは、件名から想像できなかったのではないか。
だから、どこを1か所だけ変えるのか
そこまで書けたら、変えるところが決まります。
「パパ」という言葉を1つ入れてみよう。
変えるのは1か所です。
マーケティングの基礎の基礎は、1か所ずつ変えること。
1か所変えたら、変える前の1週間と、変えた後の1週間を測ります。
2か所同時に変えると、どちらが効いたのかわからなくなります。
変えたあとの確かめ方まで、先に書いておく
ランディングページのファーストビューを変えて、
そのままにしていませんか。
良かったのか、悪かったのか。
次にまた数字が落ちたときに考えよう、となりがちです。
わたしのクライアントさんと、昨日こんなやりとりをしました。
その方は、お客様に渡すシートの名前を
「AIに渡す一枚ビジネス設計図」としていました。
27アクセスで、7人の方が登録してくださいました。
登録率は25%です。
ご本人は60%から70%を目指していました。
そこで、こう記録しました。
①「AIに渡す一枚ビジネス設計図です」と伝えていた
②反応が、思っていたほどではなかった
③この言葉だと、何を書くのか、作ったあとどうするのかが伝わっていない可能性があった
④だから「質問に答えながら、
お客様の仕事とお客様について整理するシート」に変えてテストする
⑤次に30アクセス集まったら、効果が出たかどうかを計測して、また判断する
⑤まで書いておくことが大事です。
ここまで書いてAIに渡しておくと、
「30アクセス集まりました。ここのPDCAをしましょうか」と、
AIの方から声をかけてくれるようになります。
残らない記録と、次が決まる記録
同じ出来事を、2通りで書いてみます。
| 書くところ | 残らない記録 | 次が決まる記録 |
|---|---|---|
| 見た数字 | アクセスが少ない | 先週1週間で27アクセス、登録7件(25%) |
| 見立て | プロフィールが詰まり | この名前だと、何を書くシートなのかが伝わっていない |
| 変えたこと | ファーストビューを変えた | シートの名前を1か所だけ変えた |
| 確かめ方 | 書いていない | 次に30アクセス集まったら、登録率を比べる |
右の列は、読むのに10秒もかかりません。
それなのに、半年後の自分が読んでも、
そのとき何を考えていたかが戻ってきます。
記録が育てるのは、AIと、あなたの判断の軸
今朝、こういう記録を見せていただきました。
広告を2日回しても、リストインはゼロでした。
クリエイティブを変えて、再度チャレンジしてみよう。
変えて設置しました。
この記録を、この先10年続けたとして。
AIは育つでしょうか。
あなたの判断の軸は、育つでしょうか。
PDCAをやったことは事実です。
それなのに、何をどう変えたのかが残っていません。
師匠に送るときも同じです。
自分の頭の中では、こう思ったからこう変えた、と回っています。
それは、自分以外の人は知りません。
背景が書いていない相談に、
わたしも「アドバイスをください」と言われて、困ることがあります。
これはAIも同じです。
AIは断りません。
背景がわからなくても、長い答えを返してきます。
それを読んで、よけいに迷う。
AIに振り回される、という状態です。
今日、5分でできること
いちばん最近のPDCAを1つ開いてください。
そこに、4行足すだけです。
①このペルソナを、どの感情から、どの感情へ運びたかったのか
②その言葉で、お客様はどう感じた可能性があるのか
③だから、どこを1か所変えるのか
④次に何件集まったら、効果を確かめるのか
この4行があると、次の一手が自分で決まります。
AIに渡したときの答えも変わります。
今朝、参加されたメンバーさんが、こう言ってくださいました。
一番大事な軸が抜けているから、
PDCAがなんとなく、形だけのPDCAになっていたのかな
もう1人の方は、こう言い換えてくださいました。
算数の問題で、いきなり最後の答えだけ書いて、
途中式がないみたいなイメージでした
途中式を書くと、どこで間違えたかが自分でわかります。
教える人にも、見てもらえるようになります。
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よくある質問
- 毎回この4行を書くのは、時間がかかりませんか?
- 慣れるまでは3分ほどかかります。
書かずに迷っている時間の方が、長くなりがちです。
まずは、いちばん変えたい数字1つだけで始めてください。 - 感情設計を習っていなくても書けますか?
- 書けます。
「この人は、どんな気持ちでこのページに来て、
どんな気持ちになってほしかったのか」。
この2つを自分の言葉で書けば、それで足ります。 - 数字が少なすぎて、比べられません。
- 比べられないときは、判断を保留にして、その理由を記録します。
「30アクセス集まるまで判断しない」と書いておけば、
それも立派な判断の記録です。 - AIに渡すと、いつも長い答えが返ってきて迷います。
- 背景を書いていないときに起こりやすいです。
見立てと、変えたい1か所を先に書いてから渡すと、
答えが短く、具体的になります。 - 1か所ずつ変えていたら、時間がかかりませんか?
- 2か所同時に変えると、どちらが効いたのかがわからず、
次に活かせません。結果として遠回りになります。



