ウェブサイトを運営していると様々な専門用語に出会うことになるけれど、皆さんはどれくらい多くの単語を知っているかな。
今回解説するのは「直帰率」と「離脱率」。この2単語の違いを解説していくよ。

知らない単語がまた増えてしまった!



この用語はサイト運営で大事だから、諦めずに頭に入れてほしいな。
・「直帰率」と「離脱率」の違い
・「直帰率」と「離脱率」の確認の仕方
・「直帰」と「離脱」が起こる理由と対策
そもそもどのような違いがあるのか?
単語を見るに「直帰率」も「離脱率」も、「その場から離れる」という意味合いがあるように感じるんじゃないかな?
その考え方で問題無いよ。詳しく違いを見ていこう。
直帰率とは
直帰率はその名の通り、「そのまま帰る」ことを意味するよ。
Webサイトでは、訪問者がそのサイト内のページを一つだけ見てサイトを離れることが、「直帰」とみなされているんだ。
例えばユーザーが、「ペペロンチーノ レシピ」と検索してヒットしたサイトAの記事を見て、ユーザーはその記事の閲覧後にサイトAから離れたとしよう。
この時点でユーザーはサイトAのページを一つしか閲覧していないので、ユーザーが「直帰」したと言えるんだ。
離脱率とは
離脱率とは、「あるページの閲覧後にどれだけのユーザーがそのサイトを離脱したのか」を表した割合なんだ。
例えば、ユーザーAが○株式会社の公式サイトを次のような順番で見たとしよう。
TOPページ→社長挨拶→企業理念→投資家情報→商品紹介
ユーザーAは「商品紹介」というページを閲覧した後に○株式会社のサイトから離れたんだ。
これで、サイト内で最後に閲覧された(=サイトを離れる前に見られた)「商品紹介」のページの離脱率が上昇したわけだよ。
直帰率と離脱率はどこで確認できる?
いつかユーザーはサイトの閲覧を終えるけれど、それでも離脱と直帰の原因は知っておきたいね。
ここでは、直帰率と離脱率の確認方法を見ていくよ。
※ここで解説するGoogleアナリティクスは、従来の「GA」を指しているよ。
①サイト自体の直帰率を見る方法
直帰率も離脱率も、Googleアナリティクスで確認できるよ。Googleアナリティクスのトップページで、左のメニューを見ると「レポート」という項目があると思うんだ。
ここをクリックして「ユーザー」→「概要」の順に進むといろいろな指標が表示されるんだけれど、その中に「直帰率」の項目があるよ。
ここで見られる直帰率はサイト自体の直帰率なので、次は各ページごとの統計を見てみよう。
②各ページの直帰率を見る方法
各ページの直帰率は、同じく左メニューにある「集客」をクリックして、「すべてのトラフィック」内の「参照元/メディア」で確認できるよ。
ここでは直帰率の他にも、ユーザー数やセッションも確認できるので、どんどん使ってみよう!
③離脱率の確認方法
離脱率の確認方法は少し違うんだ。
まず、左のメニューにある「行動」をクリックして、「概要」を選ぼう。
多くの指標が表示されると思うけれど、その中に「離脱率」の指標があるね。
各ページの離脱率を見たいときは、「行動」から「サイトコンテンツ」を選び、「すべてのページ」をクリックしよう。
ここでは、離脱率を始めとしたサイトの全ページの指標を確認できるよ。
結局、直帰率と離脱率は何が違うのか?
「結局、直帰率と離脱率の違いって何?」
違いがよく分からなかった人向けに、もう一度説明するね。
まず、WEBサイトにおける「離脱」と「直帰」という概念について見てみよう。
離脱とは、そのサイトから離れること。
直帰とは、1ページだけ見てそのサイトから離れること。
「直帰」は、「離脱」のパターンの一つ。
何か気づくことが無かったかな? そう、「直帰」は「離脱」のパターンの一つなんだ。
ユーザーAが「商品紹介」のページだけ見てサイトを離れたら直帰
「商品紹介」と「社長挨拶」のページを見てサイトを離れたら離脱
「直帰」と「離脱」の違いは、「Webサイトを離れる前に見たページの数」と覚えておけば、分かりやすいかな?
直帰や離脱はなぜ起こってしまうのか?
ユーザーはずっとWEBサイトを見ている訳でないから、直帰か離脱は必ず起こることだけれど、これらは何をきっかけに起こりやすいのかな?
もし直帰と離脱の原因にマイナスの要素があれば、改善しないといけないね。
ページ表示に時間がかかる
ページ読み込み速度の遅さは、サイト運営に悪影響を及ぼすんだ。
情報が氾濫している今、ユーザーは読み込みの遅いサイトをなかなか相手してくれないから、読み込みが遅いことは致命的な欠点になってしまうんだよ。
サイトにモバイル版が無い
スマホが普及した今、多くの人がスマホを利用してサイトを閲覧しているね。
皆さんのサイトはモバイル版に対応しているかな?
サイトがPC向けでスマホでは見づらくなっているなら、これは読者がサイトから離脱する原因になりやすいんだ。
サイト内の誘導に不備がある
リンクに間違いが多い、リンク切れしている、内部リンクが足りないなどの特徴があるサイトは、読者が次のページを見ようとせずに直帰率が高まってしまうかもしれないんだ。
リンクに間違いがないか点検して、常にリンクが有効か確認しよう!
【まとめ】直帰率と離脱率を低くするには
サイト内の不備のために発生している直帰と離脱は必ず無くしたいね。
そのためには、さっき解説した「直帰と離脱を招く原因」をチェックしながらサイトを改善しないといけないんだ。
サイトの速度が遅ければサイトを軽くして速める、モバイル版は必ず作る、リンクも常に確認するといった、サイト改善を行おう!
簡単にすぐできる対策も多いし、中にはSEO対策にもなる改善方法もあるから、試行錯誤して直帰と離脱を抑えよう!