Instagramは個人の趣味の範囲を超え、ビジネスの場面で用いられるツールの一つです。
集客やマーケティングのために、Instagramでキャンペーンを実施する企業も増えています。
そこで本記事では、Instagramのキャンペーンの内容や効果、成功のコツや企業の事例を解説します。
SNSマーケティングで潜在的な顧客を獲得したい方や、Instagramのキャンペーン実施を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Instagramのキャンペーンとは
Instagramのキャンペーンとは、ユーザーの参加を求めながら商品やサービスの宣伝・集客・認知拡大・販売促進を目的とした、プロモーション戦略の一つです。
企業からの一方的な発信ではなく、ユーザーとの直接的なやりとりを通して、企業・ユーザー双方にメリットやインセンティブがあります。
企業のInstagramアカウントでは、日々のフィード投稿やストーリーズに加えて、年に数回開催されるキャンペーンが運用手段の一つとして注目されています。
種類
Instagramのキャンペーンは、内容によりいくつか種類があります。
ここでは主な3つのキャンペーンを見ていきましょう。
景品プレゼントキャンペーン
最も多くのアカウントで実施されているのが、景品をプレゼントするキャンペーンです。
アカウントのフォローや「いいね!」など比較的簡単な条件で応募でき、抽選で選ばれた当選者には、自社製品やサービス利用券などが贈られます。
物理的な景品が提示されるため、ユーザーの参加を募りやすく、企業の規模に関わらず実施しやすいのがポイントです。
また、当選者には景品のレビューを条件とすることで、二次的な宣伝効果が得られます。
投稿紹介キャンペーン
自社製品やサービスの感想を記した投稿や、優れた作品を紹介するキャンペーンです。
例えば、旅行代理店のアカウントでは、旅行先で撮った写真のコンテストを実施し、優秀作品をアカウント上で公開するキャンペーンが実施されました。
投稿紹介キャンペーンは、比較的知名度の高い企業が行う傾向があります。
ユーザーにとっては、知名度の高い企業アカウントに自分のアカウントや作品が広まる、といったメリットがあります。
企業側にとっても、エンターテイメント性の高いキャンペーンを行うことで、ユーザーファーストの企業としてブランディングが可能です。
アンバサダー就任キャンペーン
ユーザーの中から自社製品やサービスの公式アンバサダーを選ぶキャンペーンです。
アカウントのフォローや募集投稿へのコメントで、応募可能なものが多いです。
一般的に、アンバサダーは製品・サービスを紹介する内容を定期的に投稿することが条件となります。
アンバサダーを任命することで、自社製品・サービスへの熱量が強い顧客を確保できます。
また、アンバサダーとなるユーザーにとっても、商品が提供されたり、影響力を拡大できたりとメリットが大きいです。
効果
企業のアカウントがInstagramでキャンペーンを実施すると、認知度のアップやフォロワーの増加・ブランディング効果が見込めます。
また、「いいね!」やコメント・DMなどを通してユーザーとのコミュニケーションが可能です。
キャンペーンをきっかけに商品やサービスを知ってもらうことで、売上向上や集客にも繋がるでしょう。
ルール
Instagramでキャンペーンを行う上では、注意点があります。
Instagramが定めるコミュニティガイドラインを参考にルールを見ていきましょう。
贈与品の種類
Instagramのキャンペーンで当選者に物を贈与することは可能です。
しかし、Instagramの「いいね!」やフォロー・コメントなどのやり取りの見返りとして、現金または現金同等物を提供することは許可されていません。
現金同等物の例としては、金やプラチナなど換金が目的である物や、商品券やギフト券など金銭として使える物が挙げられます。
景品には自社製品や他社製品を用意しましょう。
合法的運営の責任
Instagramでは、ページの作成者がプロモーションの運営・案内を合法的に行う責任を負います。
具体的には、キャンペーンの公式ルールや参加条件・資格要件、景品などの内容について分かりやすく明記し、遵守しなくてはなりません。
タグ付け
Instagramのコンテンツに誤ったタグをつけたり、そうするように促したりすることは禁止されています。
キャンペーンを行う際は、自社製品・サービスが映ったコンテンツにのみ、自社のタグをつけてもらうようにしましょう。
Instagramの無関与
Instagramは、プロモーション活動の支援やコンテンツ利用に関する助言をしません。
キャンペーンを実施する際は、全て実施者の責任となります。
Instagramはキャンペーンの実施に全く関与していないことを明記する必要もあります。
キャンペーンの流れ
ここでは、実際にキャンペーンを行う流れを見ていきましょう。
目的の明確化
まずは、キャンペーンの目的を明確化し、方向性を定めます。
自社が抱える課題やSNS集客で伸び悩んでいる点を洗い出しましょう。
改善点を把握した上で、フォロワーの増加や商品の購買促進、店舗への集客など目的を決めます。
内容決定
キャンペーンの目的が明確になったら、具体的な内容を設定します。
ターゲット層や予算に合わせて、キャンペーンの種類や期間・参加条件を決めましょう。
キャンペーンの担当者やチーム編成、対応マニュアルを共有することで、運用体制を整えておくことも重要です。
宣伝・告知
キャンペーンの内容が正式に決定したら、Instagramで宣伝・告知します。
企業HPや商品販売サイト、Twitterや公式LINEなど他のSNSでもキャンペーンを周知すると、より多くの参加者を集められるでしょう。
実施
ユーザーの反応を見つつキャンペーンを進めていきます。
景品プレゼントキャンペーンでは、抽選・選定による当選者に連絡を取り、景品を発送するという流れです。
結果・効果分析
キャンペーン終了後は、結果や効果を測り、次回に役立てます。
Instagramのプロアカウントでは、インサイト機能と呼ばれる独自の分析ツールを利用でき、フォロワーの増減やエンゲージメント数をデータとして見られます。
Instagramのキャンペーンを成功させるためのコツ
キャンペーンを実施しても、参加者が集まらなければ、十分な効果を得られません。
また、キャンペーンを行い、フォロワーの増加や売上向上などの目的を達成することが重要です。
ここでは、多くの参加者を募り、キャンペーンを成功させるためのコツを見ていきましょう。
独自のハッシュタグを作る
Instagramのキャンペーンでは、独自のハッシュタグを作って活用しましょう。
ハッシュタグは、「企業名_キャンペーン名」が分かりやすいです。
長過ぎず間違えにくく、キャッチーなハッシュタグがおすすめです。
使用前には、以前に使われていないかを確認しましょう。
ハッシュタグの付け方については以下の記事で詳細を解説しているので、是非ご覧ください。
Instagramは若者の間で人気のSNSでしたが、最近では40代や50代にも浸透してきています。 また、「Instagramを利用して集客できれば大きな効果を生んでくれるはず」と考える事業者の方も多いのではないでしょうか。 もちろ[…]
メンション機能の利用を促す
Instagramには、他のアカウントを投稿に紐づけられる「メンション機能」があります。
フィード投稿のキャプション内で「@」から始まるアカウント名を入力するだけでメンション可能です。
メンションされたアカウントには通知が届き、タップすると当該アカウントのプロフィール画面に飛びます。
キャンペーンの参加条件として、自社アカウントをメンションしてもらえば、アカウントの露出機会が増え、リーチ数の増加が見込めるでしょう。
参加条件を緩める
キャンペーンの参加条件は、可能な限り緩く設定した方が多くの参加者を募れます。
「いいね!」やフォローをするだけで応募が完了するキャンペーンは、ユーザーにとっての心理的ハードルが低いです。
景品を工夫する
景品プレゼントキャンペーンでは、景品内容や種類も重要です。
自社製品やサービスを景品にすると、キャンペーンをきっかけに新規顧客を獲得できるチャンスが高まります。
また、非売品の自社オリジナルグッズを景品とするのも、希少性が高く魅力的です。
景品のバリエーションを豊富にすれば、アピールできるユーザーの幅も広がるでしょう。
店舗と連動させる
店舗を持つアカウントでは、キャンペーン参加者に来店を促す内容にするのがおすすめです。
例えば、アカウントをフォローし投稿に「いいね!」することを参加条件とし、当選者に店舗の利用券や割引クーポンをプレゼントすれば、自然に来店へと導けます。
他のSNSで宣伝・告知する
Instagramのキャンペーンでは、TwitterやFacebook・公式LINEなど他のSNSも活用しましょう。
特に、Twitterはリツイートや引用ツイートが容易で、拡散力が大きいです。
日本ではLINEの利用率も高いため、公式アカウントでメッセージを一斉送信するのも効果的です。
その他のSNSを活用した集客の方法についてはコチラの記事にて解説しております。
今やSNSは若者のみならず、幅広い年代にとって貴重な情報収集ツールとなっています。 つまり、SNSを用いた集客はもはや当たり前の時代となったのです。 自社でもSNSを利用して集客につなげたいと考えておられる方や企業はたくさんあると思[…]
運用に力を入れる
キャンペーンの成功のためには、キャンペーン終了後も気を抜けません。
参加条件をフォローにしたとしても、終了後にすぐフォロー解除されてしまうケースもあります。
キャンペーンで新たに獲得した顧客を手放さないように、魅力的で有効的な投稿を続けることが肝心です。
Instagramのアカウント運用のポイントについては是非コチラの記事をご覧ください。
今やSNSは若者のみならず、幅広い年代にとって貴重な情報収集ツールとなっています。 つまり、SNSを用いた集客はもはや当たり前の時代となったのです。 その中でも多くのユーザー数を抱え、集客に効果的なSNSがInstagram(インス[…]
Instagramのキャンペーンを成功させた企業の例
ここでは実際に、Instagramのキャンペーンの事例を見ていきましょう。
アーモンドミルク
マルサンアイ株式会社では、アーモンドミルクの日にちなんで、公式アカウントをフォローした人を対象に抽選で50名に景品を贈るキャンペーンを行いました。
景品をアーモンドミルク6本セットとAmazonギフト券1万円分にし、幅広い参加者を募った上で自社製品を宣伝しました。
TRUME
セイコーエプソン株式会社のウォッチブランド「TRUME」では、公式アカウントをフォローし、投稿にコメントした人の中から抽選で3名の製品アンバサダーを決定するキャンペーンを実施しました。
アンバサダーは就任中の3ヶ月間で、製品の写真とともに公式アカウントをメンションした投稿を計4回行います。
キャンペーンを有効利用してファンを獲得
いかがでしたでしょうか。
今回はInstagramのキャンペーンの内容や成功のコツ・企業の事例などを紹介しました。
キャンペーンを実施することで、認知拡大や集客・販売促進効果などが期待できます。
キャンペーンを上手に活用して、ファンを獲得しましょう。
株式会社アクティブノートでは、「起業をしたもののなかなか集客が出来ずに困っている」という方に向けて集客のアドバイスやビジネスのプロデュースを行います。
また当社が運営しているコチラのサイトでは、集客やマーケティング関係のお役立ち情報や、実際に当社にご相談を頂いてから成功を収めた方々の成功事例なども掲載しております。