インタビューって何を聞けばいいの？インタビュー記事をかくための下準備

この記事のハイライト

「何を聞けばいいかわからない」は、インタビューの目的や企画が不明確なことが原因

質問は「誰のため・何のために聞くのか？」を軸に組み立てるとズレない

相手の「経験・感情・未来」を引き出す質問が、読者の心を動かすカギ

なぜ「何を聞けばいいか分からない」のか？原因は「質問力」じゃなく「企画力」

「インタビューで何を聞けばいいか分からない」と悩む人の多くが、「質問の引き出しが足りない」と思いがちです。でも実は、それ以前の**“企画が立てられていないこと”が根本原因**になっていることがほとんどなんです。

たとえばこういうケース、心当たりありませんか？

• 事前に「この人の何を伝えたいか」が自分でも曖昧
• とりあえず会って話しながら考えようとしている
• 目の前の相手の話を聞くことに夢中になって、読者への着地を見失う

これらはすべて、“質問内容”の問題ではなく、“何を目的にインタビューするのか”という企画軸があいまいなまま進めてしまったことから起こっています。

つまり、「質問力がない」わけじゃない。
「このインタビューで何を伝えたいか」というゴールが見えていないから、何を聞くべきかがブレてしまうんです。

「何を聞けばいい？」3つの企画視点でインタビューを設計しよう

「質問が浮かばない」悩みの正体は、“企画の軸がない”ことでした。
ではその軸を立てるために、どこから考えればいいのか？
ここでは、誰でも今日から実践できる「3つの視点」を紹介します。

①「誰に向けて書くのか？」を明確にする

まずはペルソナ読者を決めること。
読者が変われば、聞くべき質問もまったく変わります。

• 起業を考えている人に向けて：
  　「なぜこの仕事を選んだんですか？」「一歩目はどんな風に始めましたか？」
• サービスを検討している人に向けて：
  　「使ってみてどう感じましたか？」「印象に残っている場面は？」

つまり、「読者がどこで悩んでいて、どんな情報を求めているのか」を想像することが、最適な質問づくりの出発点になります。

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②「どんなメッセージを届けたいか？」を決める

「読者にどう感じてほしいか？」を一言で言えるようにすると、質問の軸がブレません。

たとえば、

• 「この人、信頼できるな」と感じてほしい
  →実績や乗り越えた困難の話を聞く
• 「自分もやってみたい」と思ってほしい
  →始めたきっかけや、実感した変化を聞く
• 「面白い！」と感じてほしい
  →ユニークなエピソードや、本人の“らしさ”が伝わる場面を掘り下げる

このように、伝えたい感情に合った質問を意識するだけで、話の引き出し方が変わります。

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③「どの場面を切り取れば、読者の心が動くか？」を考える

最後は、「どこをクローズアップすると読みたくなるか」を編集者目線で考えます。

✔ 苦労話に共感が集まりそうなら →「一番つらかった時期は？」
✔ 読者が迷っていることとリンクしていそうなら →「その決断をした理由は？」
✔ 小さな成功体験がヒントになりそうなら →「最初に“うまくいった”と感じたのはどんな瞬間？」

これはもう、“記事の見出しになりそうな場面”を想像する感覚です。
逆算で「何を聞くか」を設計していくんです。

「インタビューで何を聞けばいいか」がわかる質問の基本構成

■ 基本のストーリー型（過去→現在→未来）

流れ：
① なぜ始めたのか（過去）
② 今どんな活動をしているか（現在）
③ これからどうしていきたいか（未来）

目的： ストーリーを通して「人となり」を伝えるのに最適。プロフィール記事にも◎

■ 課題解決型（悩み→変化→学び）

流れ：
① どんな悩みがあったのか（Before）
② 何をきっかけに変わったか（転機）
③ 今の考えや伝えたいこと（After）

目的： 読者に「自分にもできるかも」と思わせたい時に。

■ 専門家信頼型（実績→こだわり→読者への一言）

流れ：
① どんな経験・実績があるか
② なぜそれにこだわっているのか
③ 読者に伝えたいアドバイス・メッセージ

目的： 専門性や信頼を伝えたいときに。

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この「質問の型」を使えば、話が自然と深まり、記事構成もラクになりますよ。
しかも、インタビュー相手も話しやすくなるので、本音も出やすいんです。

すぐに使える！インタビュー質問例集

「インタビューって、何をどう聞けばいいの？」
そんな時に便利な、すぐ使える質問例を目的別にまとめました。

これを手元に置いておけば、初めてのインタビューでも安心です。

▼ ストーリーを深掘りしたいとき（ストーリー型）

• この活動を始めたきっかけは何ですか？
• 昔からそういう夢があったんですか？
• 最初はどんなことで悩みましたか？
• 今、特に力を入れていることは何ですか？
• 今後、どんな未来を描いていますか？

▼ 読者に勇気を与えたいとき（課題解決型）

• 当時、どんなことで悩んでいましたか？
• 変わるきっかけになった出来事は？
• その後、何がどう変わったと思いますか？
• 今の自分から、当時の自分にアドバイスするとしたら？

▼ 専門性や信頼感を出したいとき（専門家信頼型）

• この仕事を始めて何年目ですか？
• 特にこだわっているポイントは何ですか？
• お客様からよくいただく感想は？
• 初心者に向けて、最初に伝えたいことは？

▼ 本音を引き出したいときの“ひとこと質問”

• 一言でいうと、どんな想いでやってますか？
• 忘れられない瞬間ってありますか？
• 迷った時、どうやって決めていますか？
• あえて言うなら、ズバリ「あなたらしさ」って何ですか？