ChatGPTプロジェクトとは？個人起業家におすすめの新機能の使い方を徹底解説！

ChatGPTプロジェクトを使うことで、チャットやアップロードしたファイル、設定したカスタム指示を一つのフォルダにまとめることで、必要な情報を簡単に見つけ、整理できます。重要なデータを見逃すことなく作業を進めることが可能になります。

ChatGPTへの指示（「こういう口調で出力してください」など）も、いちいち入力しなくても済むようになります。

さらに、この機能を作ってAIを学習させることで、あなた好みのブログ記事やメルマガ、LPやYoutubeの台本なども簡単に作成できるようになります。

この記事では、そんなChatGPTプロジェクトの使い方と、個人起業家におすすめの活用法を解説します。

この記事のハイライト

• ChatGPTプロジェクトを使うと、チャットをフォルダのように整理できるので、過去のやり取りを探し回る手間がなくなる 　
• 一度出したChatGPTへの指示（プロンプト）を設定・保存できるので、毎回ChatGPTに「こうしてほしい」と説明する手間が省ける
• これらの機能を利用して自分の企画書、講座のテキスト、LPの文章、お客様の声、メルマガの文章、特典で作っている小冊子、YouTubeの台本、リサーチデータを覚えさせたり育てながらChatGPTを使うことができる
• 「記事の下書き」「キーワード管理」「リサーチ」など、作業内容ごとにプロジェクトを分けて指示やチャットを保存できるので、面倒な管理作業もラクになり、本来のビジネスに集中できる

ChatGPTプロジェクトとは？

ChatGPTのプロジェクト機能は、テーマや作業ごとにチャットや添付資料、AIへの指示を一括でセットにして保存できる便利な機能です。

これを使えば、AIに毎回同じ説明をしなくてもいいし、前に話してた内容を探す手間も減らせます。

ChatGPTプロジェクトの基本情報については、下記の記事をご参照ください↓

さらに、ChatGPTのプロジェクト機能は、「アップロードされたファイルや、あらかじめ指示された内容を“常に見ながら”回答する」ことができます。

これを応用することで、あなたのLPやメルマガなどをアップロードし、あなたのような文章を書くように指示しておけば、あなたのような文章で代わりにLPやメルマガも書いてくれるようになります。

ChatGPTプロジェクトの使い方

1. プロジェクトを作成する

プロジェクトはChatGPTのサイドバーで表示されます。初めて作成する場合は、サイドバーの「プロジェクトを新規作成」をクリックします。

既にプロジェクトを作ったことがある人は、プロジェクト欄で[＋]をクリックすると、新しいプロジェクトを追加できます。

ちなみに、このフォルダのアイコンをクリックすれば、フォルダアイコンの色を変えられます。プロジェクトのカテゴリーごとに色分けをしておくと、分かりやすいでしょう。

2. プロジェクトの名前を決める

プロジェクト名をつけます。フォルダの名前を決めて、そこに関連するチャットや資料をまとめて入れるようなものです。

目的やテーマを明確にした名前をつけると、他のプロジェクトと区別しやすくなります。例えば、「記事タイトル添削」「キーワードまとめ」「ブログ記事公開カレンダー」など、自分が使いやすくて分かりやすい名前を付けましょう。

3. 関連資料をアップロードする

「ファイルを追加する」をクリックとすると、から、PDF、Excel、Word、テキストファイルなどの関連資料を追加できます。

資料を読み込ませておくことで、「ChatGPTはアップロードされた資料を基に質問に答えたり、要約したりできます。

一度アップロードしておけば、ずっとそのプロジェクトに残り続けますので、毎回同じファイルをアップロードする手間が省けます。アップロードしたファイルはいつでも削除できます。

また、後述する「指示の追加」に「このフォルダ内の資料を常に踏まえて回答してください」と入力しておくと、毎回同じ資料や指示を繰り返す必要がなくなります。

4. 指示を追加する

ChatGPTに出す指示の精度が高いと、AIから返ってくる答えの精度が変わります。

例えば、「専門用語は避けて説明してください」「中学生でもわかる言い回しにしてください」「箇条書きで簡潔にまとめてください」と言った指示をすることで、自分のイメージ通りの答えが返ってきます。

今までは、ChatGPTと新しくやり取りするたびに、いちいちこの指示を出さないといけなかったのですが、ChatGPTプロジェクトを使うことで、この指示を保存しておけるようになりました。

追加した指示は、プロジェクト内のすべてのチャットで引き継がれるので、毎回同じ指示を繰り返し入力する手間が省けます。

追加した指示は、いつでも変更可能です。ただし、変更した指示は過去の会話には、遡って反映されません。

5. 新規チャットを始める

プロジェクト内から新しいチャットを開始することで、過去のチャットを保存したまま、新しいやりとりができます。この機能を利用することで、過去の会話の話の流れを元にしてAIと会話ができます。

そのプロジェクト内で新しいチャットを始めるには、画面上部のプロジェクトのタイトルの横の逆三角形をクリックし、「”〇〇（プロジェクト名）内の新しいチャット）」をクリックします。

もしくは、左のメニューバーの中の、元々のプロジェクト名をクリックしても表示されます。

こういう風に保存されるので、いつでも過去のチャットをすぐ読めますし、そのチャットの内容を元にAIとやりとりできます。

6. チャットを保存する

プロジェクト内のチャットではなく、過去に行った既存のチャットも、プロジェクトに追加できます。つまり、最初に通常のチャットを始めてから、後でそのチャットをプロジェクトに移動することもできるのです。

やり方は、2通りあります。

• サイドバーからチャットをドラッグしてプロジェクトのフォルダに移動させる
• 過去のチャット名の横にある「･･･」をクリックして、「プロジェクトに追加する」を選ぶ

チャットの横の「…」をクリックして「プロジェクトに追加する」場合は、下記の画像のようになります。

プロジェクトに移動させたチャットは、プロジェクト内の設定やファイルの影響を受けるようになります。

チャットをプロジェクトから外したい場合は、同じように「…」をクリックし、「削除する」を選びます。削除したチャットは、プロジェクトの情報を引き継がなくなります。

ChatGPT プロジェクト機能の注意点

有料プランのみで利用可能

プロジェクト機能は現在、PlusおよびProプランのユーザーに提供されています。つまり、有料プランでなければ使えないということです。

ファイルは直接アップロードする

​Google DriveやMicrosoft OneDriveのファイルを直接プロジェクトに追加する機能はありません。ファイルはローカルで（Google Driveなどを経由せずに、直接あなたが手動で）アップロードする必要があります。

他のユーザーと共有はできない

現時点では、プロジェクトを他のユーザーと共有する機能は提供されていません。今は、チームで使うというよりは、個人で使うものになります。

ただし、見るだけなら、生成された内容を共有することは可能です。

個人起業家に役立つChatGPTプロジェクト活用法

自分らしい文章を代わりにAIが書いてくれる

ChatGPTプロジェクトを活用すれば、過去のあなたの文章をAIに覚えさせて、それを元にメルマガなどを代わりに書かせることも可能です。

やり方は下記の通りです。

LPの改善案を考えてもらう

上記の「指示の追加」を行ったうえで、下記のステップを実行すると、あなたのLPの文章もAIが改善してくれます。

リサーチを楽に行う

例えば、学術論文や業界レポートを分析する際、AIが自動的に関連性の高い情報を抽出し、簡潔に要約を作成します。この機能を利用することで、膨大な資料に目を通す時間を大幅に削減でき、その分、分析や考察に集中できます。

また、競合他社の分析を行う場合には、収集されたデータを基にAIが要点を整理し、次のステップとして取るべきアクションを提案します。

プロジェクト機能を使うことで、いつでも好きな時に見返したり、別の角度から要約をしてもらうことができます。

記事のタイトルなどを添削してもらう

プロジェクトの「追加の指示」に下記の指示を入れておきましょう。

あなたはSEOにも精通した世界最高峰のカリスマコピーライターです。私が考えた記事タイトルを次の手順で添削してください。

① 記事タイトルを受け取ったら、まずはその記事のSEOキーワードを確認する質問をしてください。

② その後、検索意図（だれがいつどんな時に何を知りたくて検索するのか？）を確認する質問をしてください。次の4点を確認してください

・誰が？
・いつ？
・どんなときに？
・何を知りたくて

③ キーワードと検索意図が分かったら、SEO効果と読者の心を掴む観点から、タイトルの修正案を7つ提示してください

上記の「追加の指示」を設定したうえで、ChatGPTに自分が考えた記事タイトルを入れると、こちらに質問しながら添削してくるようになります。

ブログ記事からSNS投稿までの流れを作る

例えば、「ペルソナ設定」「キーワード集」「コンテンツカレンダー」「ブログタイトル添削」「ブログ下書き」みたいに、各工程でプロジェクトを作り、その工程に応じた「追加の指示」を設定しておくと便利です。

「ペルソナ設定」でペルソナを決めて、「キーワード集」で適切なキーワードを考えて、それを「コンテンツカレンダー」で「何をいつ書くのか」を記録し、「ブログ下書き」でAIに記事の下書きを書かせる、みたいな流れに沿って作業を進められます。

「キーワード集」のプロジェクトには、めぼしいキーワードを表にしてアップロードしておき、「ボリューム1000以上かつ難易度30以下の語句で“お悩み系”を抽出して、ブログタイトル案を10本作製してください」みたいに指示を出すといいでしょう。

さらにそのタイトルを「タイトル添削」のプロジェクトで、上記のやり方で添削にかければ、さらに良い記事タイトルにできます。

さらに、完成した記事の下書きの文章を、同じプロジェクト内で「この記事を 140字のXポスト／Instagram キャプション／3フレーズのYouTube Shorts スクリプトに再構成して」と指示すると、SNS用の文章にも変えてくれます。

一貫したペルソナや文脈、語調が維持されるので、修正する手間も省けます。

よくある質問（FAQs）

ChatGPTプロジェクトって、通常のChatGPTのチャットと何が違うのですか？

通常のチャットはその都度のやり取りになりますが、プロジェクト機能では「チャットのフォルダ化・整理」「指示（プロンプト）の保存」「資料のアップロード」ができます。

毎回の再設定が不要になり、作業効率が大幅に上がります。

また、指示や添付資料を通してAIを教育することができ、ChatGPTの答えの精度も上げることができます。

プロジェクトにアップロードできる資料の例を教えてください。

企画書、講座テキスト、LP原稿、お客様の声、メルマガ、YouTube台本、リサーチ資料など、あなたのビジネスで使うテキストファイルやPDFをアップロードできます。

これにより、ChatGPTがよりあなたの代わりに、あなたのような文章を書いてくれる仕組みも作れます。

無料プランでもプロジェクト機能は使えますか？

いいえ。プロジェクト機能は有料プラン限定の機能です。無料プランでは利用できないため、プロジェクト機能を使いたい場合は、有料プランへの加入が必要です。

プロジェクトを誰かと共有することはできますか？

現時点では、プロジェクトを他のユーザーと共有する機能はありません。ただし、見るだけなら、生成された内容を共有することは可能です。

プロジェクトごとに違う指示をChatGPTに出すことはできますか？

できます。プロジェクトごとに「追加の指示」を設定できるため、「このプロジェクトではこう対応してほしい」という希望をあらかじめ記録しておくことが可能です。これにより、毎回同じ説明を繰り返す手間がなくなります。

まとめ

ChatGPTプロジェクトを使うことで、参考資料や、過去のチャットをテーマごとに管理できるようになり、かなり便利になりました。過去のやり取りをまた見たいときに、あちこち探さなくてもよくなったのです。

この機能を使ってAIに学習させて「あなた専用の秘書」として活用することもできます。自分の書いた文章を資料としてアップロードして分析させれば、「あなたのような文章」を「あなたの代わりに書いてくれる」こともできます。

さらに、AIとのやりとりで発見した「『次からはこうしてほしい』というルール」や「成功パターン」を「追加の指示」に入れて学習させていくことで、この秘書はどんどん賢くなり、あなたの理想の答えを出してくれるようになります。

どんどん学習させて、頼りになるAI秘書を育てていきましょう！

しかし、秘書に学習させるのは、少し手間がかかるかもしれません。忙しくて時間が無い中で、「どんな指示を出せばいいか？」を考えるのも大変でしょう。

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