SNSを活用した集客の効果と実際の成功事例を紹介

現在SNSで集客をされている方の中には、なかなか成果が出ずに苦労している方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方々の中には、「うまくいっている人や企業はどんな形で集客をしているのだろう」と考えている方も少なくないでしょう。
SNSで集客したいと考える方や企業は多いものの、競争相手が多い分、成功するのは簡単なことではありません。
なかには、いくらやっても上手くいかないという方もいるかもしれません。
そんなとき、参考になるのが、SNSを利用して集客に結びつけた成功者の事例です。
本記事では、SNSを活用した集客の効果と実際の成功事例を紹介します。
成功事例を学び、研究することで、SNSの上手な活用法が理解できるはずです。

SNSを活用した集客による効果

SNSは、多くの顧客に情報を伝えられるだけでなく、顧客とのコミュニケーションも可能という従来の集客方法と異なる効果を持ちます。
集客を実施する際には、ここで紹介するSNSの4つの効果を念頭に置き、戦略設計に役立ててください。

認知度の向上

SNS集客の最も大きな特徴といえるのが、不特定多数のユーザーに対して、自社や商品、サービスの認知度を高めてくれるところです。
SNSは他のメディアと異なり、ユーザーが他のユーザーをフォローしあって、ユーザー同士でも情報の拡散が行われます。
「バスる」というワードを耳にしたことのある人も多いでしょう。
多くの人の注目を集める情報は、フォロワーからフォロワーへと拡散され、短期間で爆発的な広がりを見せることがあります。
インフルエンサーのように影響力の高いユーザーに注目されれば、CMに芸能人を起用するより高い訴求力をもつことも。
なかには、一気に人気に火が点いたことで、商品の生産が追い付かなくなることもあるようです。
SNSなら、テレビCMのようにコストをかけなくても、ユーザー自身が情報発信を行うことでプロモーションの一端を担ってくれるのです。

ブランディング効果

SNSを利用すれば、少ないコストで高いブランディング効果を発揮することが可能です。
ブランディングにおけるブランドとは高級品を指す言葉ではありません。
ブランドとは、ロゴやシンボル、名称、キャッチコピーなど、ある企業や商品を別の企業や商品と区別する要素です。
あるマークやパッケージを見たり、「●●といえばアレ」と思った利した時に特定の商品がイメージされるようになれば、その商品はブランディングに成功しているといえます。
多くのユーザーに自社や商品のイメージをブランドとして定着させていくのがブランディング。
ブランディングはただの宣伝ではありません。
歴史や文化も含めて総合的にユーザーに浸透させていくには、ユーザーへの露出を増やすことが重要です。
そういった点からもSNSはブランディングを行う上で効果的なツールといえます。

若年層への訴求

SNSを利用すれば、これまでとは違った客層にもリーチすることが可能です。
なかでも、インスタやTwitterのように10~20代が多く利用しているのがSNSの特徴。
若年層は購買力こそ低いものの、トレンドに敏感で気になったものはすぐに購入しやすい傾向があります。
自分が気に入ったものは、友達や恋人など身近な人やSNS上で薦めることが多いので、商品をより多くのユーザーに広める能力にも長けています。

イベントへの参加にも積極的で、友達などと大勢で参加することも多く、一人ひとりの購入単価は低くても全体としては十分な利益が見込める存在です。
また、年齢のとともに購買力が向上していくことも見込まれます。
若年層のうちから新規顧客として取り込むことで、将来の売り上げアップにもつながります。

ロイヤリティの向上

SNSには双方向性という他のマーケティングにはない強みがあります。
これを利用すれば、顧客ロイヤリティ向上に大きな力を発揮します。
顧客ロイヤリティとは、ユーザーが企業やブランド、商品、サービスなどに感じる愛着や信頼を指します。
ロイヤリティが高ければ、顧客は特定の企業や商品から離れず、ずっと使い続けようとします。
逆に低ければ、いずれ他に移ってしまうでしょう。

いくら認知度を高めても、ロイヤリティを向上させられなければ、売り上げアップも一時的なものに終わります。
その点、ユーザーとのコミュニケーションが可能なSNSはロイヤリティ向上を図りやすいメディアです。
商品につけたコメントに企業から返信してくれると嬉しいもの。
企業や商品への愛着が湧いてファンになってくれるかもしれません。
また、自ら情報を拡散できるSNSでは、ユーザーも商品の宣伝に協力しているという当事者意識をもちやすく、それもまたロイヤリティアップに貢献します。

ここまでは集客の効果について触れてきましたが、SNSでの集客をする際にアカウント運用のコツを抑えておくことで、より正しく集客に活かすことが可能になります。
具体的なアカウント運用上のポイントについては以下の記事で詳しく紹介しておりますので、是非ご覧ください。

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実際にSNSを活用して集客に成功した例

それでは、実際にSNSで成功した企業の事例を見ていきたいと思います。
SNS集客は偶然によって成功するようなものではありません。
結果を出すには、SNSの特性を理解したうえで、さらに適切な戦略を立てて実行に移す必要があります。
そのためにも、過去に成功した事例から学べることはとても多いといえるでしょう。

ハーゲンダッツジャパン

目的に応じてSNSを上手く使いわけマーケティングを成功させているのがハーゲンダッツジャパンです。
ハーゲンダッツでは、Facebook・Twitter・Instagram・LINEの4つのSNSを運用しているのはご存知でしょうか。
Facebookでは真面目な公式情報を発信しています。
LINEでは月2回、新商品情報やキャンペーンなどのお知らせを配信しています。
またInstagramでは若年層向けのオシャレなコンテンツを発信しています。
速報性の高いTwitterでは新商品の情報などをいち早く伝える場として活用しているのです。
それぞれのSNSがもつ特性やユーザー層の違いに合わせた役割をもたせています。

ハーゲンダッツがSNS集客に力を入れ始めた理由には、メインターゲットである20代~30代前半女性のテレビ離れがありました。
テレビとSNSというメディアの違いに加え、SNSごとの特製の違いも織り込んだマーケティングは複数SNSを運用して集客を狙う際に学ぶポイントが多いでしょう。

はなまるうどん

遊び心でSNSマーケティングに成功した事例といえるのが「はなまるうどん」です。
はなまるうどんは2013年のエイプリルフール企画を利用したTwitterでの投稿に大きな注目を集めることに成功しました。

この年、NHKスペシャルで放送された巨大イカの特集が高視聴率を獲得し、世間の関心が集まっていました。
これを見たはなまるうどんは、エイプリルフールにダイオウイカを一匹丸ごと天ぷらにして発売すると告知しました。
さらに「いいね!」ボタンの代わりに「イカす!」ボタンも用意しました。
他の企業も同様にエイプリルフール企画のツイートをするなか、はなまるうどんのダイオウイカ天ぷらは、SNSでトップクラスの話題性を獲得しました。
Twitterでは5,000件もリツイートされ、はなまるうどんのサイトには通常の24倍にも上る1日10万件のアクセスが寄せられました。
たった1つの企画で1億6,000万円の広告効果があったといわれます。
ただふざけるだけでなく、イカの天ぷらというはなまるうどんの商品にも関連づけた内容。さらにサイト制作でも手を抜かず、細部までこだわったことがヒットに結びついたといえるでしょう。

シャープ

遊び心で成功したもう1つの事例として上げられるのがSHARP シャープ株式会社のTwitterアカウントです。
シャープといえば、誰もが知るような老舗メーカー。
ですが、Twitterには堅苦しさはまったくありません。
むしろ、大企業とは思えないような遊び心とゆるさにあふれたツイートで人気を博しています。

フォロワー数は82万人越えています。
SNSでも有名で、ユーザーからは「シャープさん」と呼ばれて親しまれています。
驚くことに、このアカウントは広告代理店などに外注しているわけではなく、シャープ社員である山本隆博さん1人によって運用されているとのこと。
山本さんはシャープの一社員であるにも関わらず、2017年には東京コピーライタークラブ広告賞で新人賞を獲得しています。

シャープのアカウントを人気にした秘密は、大企業のイメージとギャップのあるツイートと親しみやすくユーモアのあるキャラクターといえます。
ただ、あまりに遊び過ぎてしまうと炎上の危険性もあります。
その点、シャープアカウントのもつ、ふざけているように見えて、きちんと真面目な部分も残しておくバランス感覚はSNS運用で非常に参考になるでしょう。

洋服の青山

ユーザー目線のコンテンツによってSNSマーケティングに成功したのが「洋服の青山」の事例です。
洋服の青山といえば、男性向けの紳士服をイメージする人が多いと思います。
そのイメージを裏切り、話題を呼んだのが、洋服の青山のインスタグラム「洋服の青山【ガールズアカウント】」です。
ガールズアカウントは10代から20代の女子をターゲットにしています。
投稿もメイクやヘアスタイル、プリクラを撮るときにおすすめなポーズやプリ機といったこの年代の女の子が興味をもちそうな内容ばかり。
自社製品の宣伝よりもターゲットユーザーに求められるコンテンツ作りを目指していることがわかります。
スーツなど青山の商品に関するものはありませんが、ブランディングの一環と考えれば直接売り上げに結びつかなくても良いといえるでしょう。

洋服の青山では他にも、メンズやレディースのアカウントも運営していますが、フォロワーではガールズアカウントがトップ。
フォロワー数は10万人を越えています。
さらに、いいね率も高く、投稿がユーザーにリーチしていることを示しています。
集客を全面に出すことなく、まずはターゲットを第一に考え、魅力的なコンテンツを投稿で、紳士服販売企業では実現しにくい若年層へリーチに成功した事例といえます。

集客に活用する場合には、各種SNSの使い分けが重要

実際にSNSを活用して集客をする場合、どのSNSが自社に合っているのか、自分はどんなSNSを使って集客をするのがいいのか、とお悩みの方は少なくないでしょう。
それぞれのSNSでは特徴も異なりますし、出来ることも異なってきます。
そうした点でも、集客・マーケティングに導入する場合にはSNSツールの使い分けが非常に重要だと言えるでしょう。
そうしたSNSの使い分け方と集客の方法について詳しく知りたい方は、以下のページでそのコツを詳しく紹介しておりますので是非ご覧ください。

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成功事例を参考にした上で実践

SNS集客の成功事例を見ていくと、成功した企業のSNS運用には、SNSに対する深い洞察と戦略が隠されていることに気づかされます。
SNSで成功するためには、やはりSNSそのものへの理解と研究が欠かせません。
成功事例から学べることは豊富にあります。
ここに上げたものだけでなく、あなた自身もSNSマーケティングの成功事例を見つけ出し、探求することで、さらに多くのものを学び取っていってください。

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